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2017/2/13 UPDATE

  • Interview

設計から試運転までを一貫して手がけるトータル・ソリューション・テクノロジー

設計の仕事を志して三菱マテリアルテクノに入社して5年目。もともと考えていた通りの仕事ができている満足感と、考えていた以上の役割を任されている充実感を味わっている。インドネシアへの出張で感じたビジネスの国際的な広がり、違った文化の人たちと共に働く手応えも、若き技術者にとって成長の糧となった。向上心があればいくらでも自分を高められる。その環境がここにはある。
三菱マテリアルテクノは非鉄金属プラント、化学、製薬プラントなど多岐に渡る分野において、総合的なエンジニアリングを展開。基本計画から施工後のメンテナンスまで一貫して手がけることによって、顧客ニーズを深いところまで把握し提案・具現化できる。社内にプロセス、機械、電気、土木建築、空調などあらゆる専門の部門が揃っているのも大きな特長だ。社員ひとりひとりがプロフェッショナルとしての自覚と責任感、そしてそれを下支えする技術力と向上心を備えている。風通しの良い社風のもとで、ベテランの技術者から若手への技術・知見の継承もスムーズだ。今回は設計・開発グループで活躍中のホープ、安在拓也氏に仕事の醍醐味、これからの目標などをうかがった。


[ PROFILE ]

安在拓也(あんざい・たくや)
2012年入社。エンジニアリング事業部長岡製作所設計・開発グループ。優れた設計者の条件は「幅広い知識とセンスを兼ね備え、それを形にできる実行力があること」と語る。それを目指して腕を磨きつづける日々。自分が設計した装置が顧客の元で稼働し、世の中の役に立つ製品を作りだしているのが実感できるのが最高のやりがい。


すでにあるものではなく、これから作るものを図面にする手応え


学生時代に機械電気工学を学んだ安在拓也氏は、就職にあたって「設計」を主軸に企業研究をおこなった。特長ある技術・製品を持ちながら、顧客それぞれの要望をキメ細かく設計に反映する事業をおこなっている企業。三菱マテリアルテクノを志望する決め手となったのは、同社が展開する産業機械・装置のなかに「粉末(ふんまつ)冶金(やきん)」という分野をみつけたことだ。これは金属粉やセラミック粉などを金型に入れ圧力をかけて成形、さらに高温で焼結して強度を高める技術で、高精度の部品を作ることが可能だ。一般消費者には馴染みのない工法だが、じつは粉末冶金で作られた部品は自動車、家電、パソコン、スマートフォンなど、現代生活において欠かせないところに用いられている。
「学生時代の授業でもふれたことがあったのですが、三菱マテリアルテクノの詳しい説明を聞いてさらに好奇心を掻きたてられましたね」と安在氏は語る。

もうひとつ安在氏が就職で重視したことがある。彼は生まれも育ちも山形県だった。地元に就職先はいくつもあるが、どうせなら県外へ出てみたい。三菱マテリアルテクノは日本全国約50カ所に支店・事業所がある。規模の大きな会社で、いろいろなタイプの同僚と切磋琢磨できる。

配属となったのは長岡製作所。もとから希望していたとおり、「粉末冶金」に関わる装置の設計に携わることになった。粉末冶金は大きく「プレス」と「焼結」のプロセスからなるが、安在氏の担当は後工程の「焼結」をおこなう炉だ。

「焼結のことだけわかっていればいいというわけにはいきません。お客様とやりとりするなかでは当然のようにプレスの話も出てきますから、粉末冶金の一貫した流れが頭に入っていないと信頼していただけない。もちろん、お客様が何を作っているかも理解する必要がある。当社のお客様はそれぞれの分野で一流の技術をお持ちです。そうした企業の人たちと接すると、大いに啓発されますね」

設計はCADでおこなう。学生時代もCADは扱っていたが、仕事としておこなう設計はひと味もふた味も違うという。

「学生時代はもっぱらすでにあるものを図面化していました。いま私がおこなっているのは、これから作るものを図面にする仕事です。イメージを思い描き、それを形にしていく。イメージを浮かべるためには、さまざまな技術的背景を把握していなければなりません」

お客様とのコミュニケーション、社内各部署との緊密な連携

希望した通り設計の仕事に就いた安在氏だが、一日中CADに向かっているわけではない。「設計に付随してたくさんの作業があることを知りました。仕事の幅がずいぶん広いです」と笑顔を見せる。

まず、設計に先だって営業担当に同行してお客様を訪問し、ヒアリングをおこなう。技術的見地から説明をさしあげる場合もある。相手の意思を汲み取り、こちらが思っていることを正しく伝えるコミュニケーション・スキルが不可欠だ。お客様の要望に基づいて、見積り書をつくるのも設計者の役割だ。この段階で装置の図面もつける。受注が決まると、いよいよ詳細設計だ。この段階こそ、もともと安在氏がイメージしていた設計の仕事である。

「当社の焼結炉は標準仕様がありますが、それをお客様のご要望に沿ってカスタマイズしていきます。最近多いのが省エネですね。炉は大きな電力を使いますので、その運転コストを少しでも抑えたい。設計でできるかぎりは追求していますが、今後は当社の開発テーマとして取り組むべきでしょうね」

詳細設計図面に従って三菱マテリアルテクノ社内で装置が組み上げられ、お客様に立ち会っていただく。この際、お客様への説明をするのも設計者である。確認のうえ、装置を出荷。お客様の現場での据え付け、試運転をおこなうが、これも設計者が担当する。さらにお客様のオペレーターの教育もおこなう。

「そうした一連の仕事をするときに私が心がけているのは、そのとき自分ができたことで満足せず、さらに上を目ざしていく向上心です。自分で課題を見つけ、それを克服していく。案件を経るごとに一歩一歩ですが、確実に成長できればと思っています。それと並んで大切にしているのは協調性。自分が設計した装置に対する責任を持つ一方で、案件を進める上ではさまざまな人たちとの協力が必要です。社内でいえば営業、製造、調達といった部門が動いてくれて、滞りなくお客様への引き渡しができる。お互いが気持ちよく仕事ができるよう、相手のことを考えて声をかけるようにしています」

得がたい経験となった、インドネシアへの出張

自動車産業にせよエレクトロニクス産業にせよ、お客様が海外に新しい生産拠点を展開するケースが目立つ。これにともなって三菱マテリアルテクノの技術者も海外出張の機会が増えている。安在氏も一昨年は、ベテランの先輩社員と一緒にインドネシアの新興開発地域・チカランに1カ月ほど滞在し、焼結炉2台の設置と試運転に取り組んだ。

「町のたたずまいからして日本とはまったく違います。出勤時間には原付バイクが道路を埋め尽くすほどで大渋滞。現場である工場の近くにはホテルがないため、私たちはクルマで1時間〜1時間半くらいの場所に宿を取りました。お客様が送り迎えのハイヤーを手配してくれたのですが、渋滞にはまって立ち往生ということもありましたね。しかたなく途中でクルマを降りて工場まで歩きました。働いている人の感覚も日本とは違い、時間になったら仕事の途中でも切りあげて帰ってしまう。脇で見ているこちらは『あとほんのちょっと残業すればキリの良いところまで作業ができるのに……』と思うのですが、彼らはそう考えないですね。面白い体験でした」

炉の据え付けには現地の作業員15人ほどがあたった。安在氏が作業員のリーダーへ通訳を介して指示を出し、そのリーダーがメンバーを動かす。安在氏も少しでも馴染もうと現地の言葉を覚えて挨拶を心がけた。

「据え付け作業は手順ごとにしっかり確認をして進めなければなりません。しかし、現地ワーカーはちょっと目を離すと、どんどん先の作業をやろうとしてしまうんです。腰を落ち着けてじっくり間違いのないように作業をするように、セーブさせるのが大変でした」と安在氏は述懐する。

据え付け完了後は、現地のオペレーターに操作方法の教育をおこなう。これはベテランの先輩が担当した。

「先輩はもう何度も海外案件は経験していて、すっかり馴れた様子でした。自分がわかっているつもりでも人に教えるとなるとむずかしい。先輩の説明を間近で聞き、私も勉強になりましたね」

こうした海外出張だけではなく、三菱マテリアルテクノは韓国にKMTEC、中国に浙江天菱機械貿易有限公司という関連会社があり人材交流をおこなっている。安在氏もまた海外で仕事をする機会が巡ってくることだろう。

知識を深めるさまざまな機会、新しい挑戦のきっかけ

「三菱マテリアルテクノが顧客から支持していただけるのは製品力・技術力もさることながら、あらゆる局面でおこたりなく対応をしているからでしょうね」と、安在氏は言う。たとえば焼結炉は納品して終わりではない。長い期間の運転によって不具合が生じたとき、迅速かつ適切な対応をおこなう体制が整っている。

「同じ装置でも運転する環境によって劣化が早まることもあります。たとえば冷却に水を用いていますが、その水質が良くないと金属が腐食してしまう。小まめにメンテナンスをしてもらえば問題ないのですが、なかなか手が回らないお客様もいらっしゃいます。どんなケースであっても、三菱マテリアルテクノは豊富な実績をバックボーンとして原因究明から対応まで手早くおこなうことができます」と、安在氏は胸をはる。

今後の安在氏の目標を聞いてみた。

「とにかく勉強ですね。焼結炉の設計ひとつ取ってみても、機械、熱伝導、流体……さまざまな分野の知識が必要です。座学で学ぶだけではなく、具体的な案件を通じて得る知識も限りなくあります。先ほどお話しした不具合対応も、経験値を積む良い機会なんですよ」

いまは焼結炉についての専門性を高めることが第一だが、いずれはそれ以外の装置も手がけてみたいと語る。長岡製作所の設計・開発グループには、安在氏が現在所属している「粉末機械チーム」のほか、「化工機チーム」「産業機械チーム」「制御設計チーム」「開発チーム」がある。他チームの仕事の進め方にも目を配り、良いものはどんどん取り入れていくつもりだ。

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