2025/7/10 UPDATE
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研究しかないガクチカ、どう書く?理系就活生のための例文集

「ガクチカが研究しかない…」それ、ぜんぜん問題なし!
就活の定番質問「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を教えてください」。
文系の友人はアルバイト・サークル・長期インターン…とネタが豊富なのに、
理系学生は「研究以外、ほんとに何もやってない…」と不安に思いがち。
でも実は、研究=ガクチカは理系就活ではごく自然なこと。
大事なのは、「伝え方」です!
この記事では、研究をガクチカとして語る際のコツと例文を紹介します。
なぜ企業は「ガクチカ」を聞くのか?
企業が知りたいのは、「何をやったか」より「どう取り組んだか」。
研究であっても、こんなことが伝えられれば十分です
・困難に直面したとき、どう乗り越えたか
・自分なりに工夫したポイント
・チームや他人との関わり方
・成果をどう社会に活かそうとしたか
研究をガクチカとして語るときの3ステップ
① 研究テーマと目的を簡潔に伝える
→ 読み手(文系の採用担当)でも理解できるように、やさしく言い換える!
② 自分の「工夫」「課題克服」ポイントを入れる
→ 失敗・行き詰まり・地道な努力などをエピソードとして盛り込むと◎
③ 学びや成長、今後への活かし方で締める
→ 「その経験から何を得たのか?」が明確に伝わると印象UP
例文①:実験トラブルを乗り越えた話(修士・化学系)
学生時代に力を入れたのは、化学反応の速度制御に関する研究です。目的は、反応条件を変化させることで副反応を抑え、より高効率な合成手法を確立することでした。
実験では、使用する試薬の純度や温度管理により、毎回異なる結果が出ることがあり、再現性の確保に苦労しました。そこで条件を1つずつ見直し、再現率が高い条件を導き出すためのマニュアルを独自に作成しました。
この経験を通じて、原因分析の視点や根気強さ、また論理的に手順を見直す力が身についたと感じています。今後も、地道な検証を重ねて課題に取り組む姿勢を大切にしたいです。
例文②:チーム研究での役割と工夫(学部生・機械系)
私は、学部の卒業研究でグループ形式のロボット製作に取り組みました。私の担当は動作プログラムの設計で、センサーの情報をもとにした自律制御を担当しました。
当初、センサーの誤検知によりロボットが正しく動作せず、作業が停滞していました。そこでメンバーと相談し、夜間にオンライン共有できるログ取得システムを開発し、遠隔での検証作業を効率化しました。
チーム全体の進行にも関わりながら、自分の専門を活かして成果に貢献できた経験は、自信につながりました。今後も、技術とチームワークを両立して価値を生み出す仕事がしたいと考えています。
例文③:数値解析の試行錯誤(修士・物理系)
私が学生時代に力を入れたのは、物理モデルを用いたシミュレーション研究です。実験では測定が難しい現象を、数式モデルを構築し、数値解析で再現することを目指しました。
最も苦労したのは、実測値とモデルの結果が大きく異なったことです。原因を突き止めるために、既存のモデルを一から分解・再構成し、物理的背景を再検討する作業を続けました。その結果、境界条件の設定ミスが原因であることが判明し、モデルの精度を大きく改善することができました。
この経験から、粘り強く仮説と向き合う姿勢や、小さな違和感を見逃さない感覚が身につきました。複雑な課題にも真摯に取り組む姿勢を、今後の仕事でも活かしていきたいです。
ガクチカが研究でも、あなたの強みは必ず伝わる。
結果が出たかどうかよりも、
その過程で「どんな壁があって、どう乗り越えたのか」。
それを自分の言葉で語れることこそが、あなたの価値になります。
「研究だけじゃ弱いかも…」と不安になる必要はありません。
あなたの努力や思考の跡を、相手に“伝わる形”に整えることで、
立派なガクチカになります。
あなた自身の歩みが、他の誰とも違う、あなただけの強みです。
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